人は無能になるまで出世する
組織において無能は人は出世しませんよね。
つまり無能な人は、ずーっと平社員のままでいることになるのですが、有能な人であれば、次のステップ、昇進や昇格ということになります。
しかし、昇進したからといって、その人が昇進・昇給後も有能なのかというと、これはまた別の問題となります。
例えば、営業成績がよくいつも1番だった人が昇格し、営業部門の管理職となった場合、そこで管理業務がこれまで通り有能に行えるとは限りません。
つまり、お客さんを抱えて売り上げを伸ばすことには長けていても、その営業員を管理することとは全く別のことですし、昇給したが故に無能者となることも大いにあるのです。
そうするとその人は、そのポジションで昇進・昇格が止まることになり、無能者としてそのポジションにとどまることになります。
しかし、ここで営業管理がしっかりと行える有能者だった場合、どうでしょうか?
またさらに昇進・昇格し、管理者たちを管理するようなポジションに昇格したときに、これまでと同じように結果を残せるかというと行き詰ってしまうこともあるでしょう。
このようにして結局は、どのカテゴリにおいても無能者が残るということになり、「人は無能者になるまで出世する」という言い方をされる場合があります。
これをピーターの法則といって、組織の多くのポジションは無能な人で埋め尽くされるということになります。
ちょっと怖いですよね。
これはローレンスJピーターが提唱した法則なのですが、実は日本の企業によくあてはまるのではないかと言われています。
年功序列であったり、その職務における有能者がただ昇進するということが往々にしてあるので、揶揄されるのですが、先ほどにもあるように営業ナンバー1の有能者が、人々を管理するような職に向いているかどうかというのは全くの別物、有能だから、どのカテゴリーでも有能だとは限らないのです。
これはまさに適材適所、人をしっかりと見抜ける人事が大切です。
しかし、無能になるまで出世するなんて、ちょっと怖いですね。
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