メガバンク
日本には、約200の銀行、約300弱の信用金庫、約150の信用組合などがあって、さらには労働金庫、農林中金などの銀行機能をもった団体が存在するのですが、これらの銀行の中で経常収益が2兆円を超えているのは、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行とゆうちょ銀行の4つとなっていて、このうちゆうちょ銀行を除いた3つの銀行はメガバンクと呼ばれていて、その収益は、銀行全体の5割を占めています。
とはいえ、業界全体の経常収益については、2001年の約20兆円をピークに、ここ数年は15~16兆円くらいで横ばいとなっており、市場の成長が止まっています。
メガバンクの19年3月期決算のおいては、三菱UFJフィナンシャルグループが前期比11.8%減、システム投資に伴う減損処理に踏み切ったみずほフィナンシャルグループが前期比83.2%減と大幅減益となったのですが、三井住友フィナンシャルグループだけは前期比1.0%減と比較的少ない減益ですんでいるとはいえ、国内の人員や店舗の削減など構造改革を加速させています。
これは、2013年から始まった日銀の大規模緩和による低金利で、思ったように利ざやが稼げない状況となり、この儲けが出にくい事業環境は当面続くとみられていて、人的、物的面であらゆる合理化をする必要に迫られています。
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